2013年12月14日土曜日

大阪精神の系譜第9回「わが父、秋田實の背中 ―漫才作者の「戦争と笑い」―」

大阪精神の系譜第3期「戦前の時代」
第9回

 12月14日午後2時半から、キャンパスポート大阪

「わが父、秋田實の背中
―漫才作者の「戦争と笑い」―」と題して、童話作家  藤田 富美恵さんに語っていただきました。
 
 上方漫才育ての親と呼ばれる秋田實。エンタツとの出会いから「知らん間に漫才作者になっていた」という。戦時中は、兵士に送る「読む漫才」本を書き綴っていた。8年前、その作品の束を見出して「戦争と漫才」のタイトルで復刻した長女が、半世紀にわたって笑いをひねり続けた「父の背中」を語る。

<講師> 藤田富美恵(ふじた・ふみえ)
1938年、秋田實(本名、林廣次)の長女として大阪市内で生まれる。童話作家。「婦人と暮し童話大賞」「カネボウ・ミセス童話大賞」各受賞(1988年)。父、秋田實を描いた「父の背中」(潮出版)で潮賞ノンフィクション部門を受賞(89年)。 




参加者の感想から

・戦時体制に突入した暗い時代背景を時系列的に父親、秋田實の目線で分かりやす
く、具体的に作品に触れながらの話しで立体的に理解できた。深刻なテーマをユーモ
アと

駄じゃれを通して表現した叡知に感銘を受けました。

・戦局を笑いにした大阪人的気質を感じた。

・戦後の秋田實しか知らなかったのですが、今日の話で、それ以前の氏の御苦労を知
り、辞世の句の意味が理解できました。

(参考・「渡り来て うき世の橋を 眺むれば さても危うく 過ぎしものかな」)

・戦前の時代もよく分かる貴重な話を聞かせていただいた。

・戦前の漫才を作られた人柄がしのばれ、民衆が楽しめるよう努力された気持ちは今
も継がれていると思います。

・娘さんならではの話が聞けて楽しかった。

・十代のころ、朝日放送の「漫才教室」を聞いていた。秋田實の声が耳に残ってい
る。光晴・夢若の司会でした。

・話は興味深く、戦争中の生活もよくわかった。

                        


0 件のコメント:

コメントを投稿