2015年12月8日火曜日

上方講談「難波戦記」(CD)を大阪自由大学に寄贈。12月8日

上方講談「難波戦記」(CD)を大阪自由大学に寄贈


 「上方講談*私設応援隊」の活動をしている行政書士、石津良宗さん(60)、史子さん(59)ご夫妻から8日、大阪自由大学に上方講談「難波戦記」を寄贈していただきました。

 上方講談師、旭堂南海さんは講談「難波戦記」(大坂冬の陣、夏の陣)を全40回(40時間)にわたって語り続けています。今回いただいのはCD化できた第1話「大御所家康、実の息子を毒殺す」から真田丸の秘密などを語り、第10話「おなじみ、霧隠才蔵登場!」までです。

 石津さん夫妻が、この講談CDを制作を思い立ったのは昨年夏、良宗さんが緑内障になり、文字と読むのが辛くなったことから。本のかわりに朗読CDを聴くのが楽しみになった良宗さんが「太閤記を聴きたい」と要望したそうです。

 妻の史子さんは、祖父は講談師、二代目旭堂南陵、叔父が三代目旭堂南陵と、上方講談の世界に縁が深い。現在活躍中の旭堂南海さんに依頼したところ、快諾。「大坂の陣400年天下一祭」で大阪が盛り上がっていたため、まず「難波戦記」から語り始め、音源を収録。さらに「関ヶ原戦記」「太閤記」に取り組んでいます。

 せっかくの上方講談の音源を広く公開していくために、大阪の中心地・梅田周辺のコミュニティラジオ「FMキタ 愛称 ウメダFM BeHappy! 789」から流すことを計画。昨年7月5日から毎週日曜日、午前8時からの1時間、番組時間を買い取り、「歴史スペクタクル 上方講談」として放送しています。

 「難波戦記」は昨年10月20日から始まり、今年の10月20日に終了。「太閤記」の収録は11月17日から始まっています。

 いまではラジオ番組はスマホのアプリなどを使えば、広くどこでも気軽に聴くことができる。日本で働いているポーランド人で旭堂南鱗さんの講談塾の塾生が、シルバーウィークを利用して帰国した際に、いつも日曜日8時から聴いていた放送を自国の夜中の1時から聴き、「楽しく聴けましたよ」と言っていたそうです。

 石津さん夫妻は「いま、映像があふれている時代ですが、それだけに耳だけでゆっくりと聴いて楽しむことが見直されている感じもします。上方講談の語りを見直し、新しい文化として残していきたい」と話しています。

 このCDは、1話ずつ各1500円で発売している。問い合わせは上方講談*私設応援隊事務局へ。

URL: http://www.welovekoudan.com
電話は06ー4790-2557、FAXは06-4790-2558



2015年12月2日水曜日

●連続歴史講座「大阪精神の系譜」
☆第9期「’大大阪’時代の実像」

 90年前、大阪市は人口、面積とも当時の東京市を抜いて国内最大の都市「大大阪」に膨張した。御堂筋の建設、地下鉄の開通などで近代都市・大阪の原型が出来上がった。「大大阪」と呼ばれた、その時代の実像とは―。
 その<第3回>として2日(水)、「なぜコンクリート造なのか~大阪城天守閣復興の背景~」と題して大阪歴史博物館学芸員 酒井一光さんに語っていただきました。

~参加者の感想から~

・建築の構造からの話でよく理解できてよかった。大阪城の構造もよく分かった。

・城は明治時代に強制的に壊されてしまったので地域のシンボルとして鉄筋であろうと美しくオリジナルに近い型で再現するのは有意義なこと。ビルディングと考えれば名ビルディングとしての存在として大いに認めていきたいし愛着もある。国宝とか○○遺産とかのレッテルがそんなに重要とは思えないし、思わない方が本来の「大事な建物」「本来の大事な存在」は残っていくのでこだわらなくていいと思う。


2015年12月1日火曜日

大阪自由大学通信37号です。


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 2015年12月1日             (転載・転送・拡散歓迎)
 大阪自由大学(Osaka Freedom University)通信 37号
                                    
  学長 倉光 弘己
                         ttp://kansai.main.jp/
                        
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●連続歴史講座「大阪精神の系譜」
☆第9期「’大大阪’時代の実像」

 90年前、大阪市は人口、面積とも当時の東京市を抜いて国内最大の都市「大
大阪」に膨張した。御堂筋の建設、地下鉄の開通などで近代都市・大阪の原型が
出来上がった。「大大阪」と呼ばれた、その時代の実像とは―。

<第3回>12月2日(水)「なぜコンクリート造なのか~大阪城天守閣復興の
背景~」講師 大阪歴史博物館学芸員 酒井一光さん

☆第10期の内容も決まりました!テーマは「戦後の記憶」です。
―占領期から再生へ。残して置きたい都市の軌跡とは。―

<第1回>2016年2月26日(金)「鶴橋商店街の戦後史~建物疎開が生ん
だ『ごった煮』のまち~」講師 フリーライター 藤田綾子さん
近鉄JRの駅周辺に広がる迷路のような商店街。その誕生と歩みをたどると…

<第2回>3月10日(木)「大阪球場の南海ホークス~都市とファンの文化史」
講師 関西大学教授  永井良和さん
消えた球場と街を去っていった球団。ファンはその盛衰をどう受け止めたか

<第3回>3月28日(月)「『新日本放送』からの出発~独自路線の大阪民放
史~」講師 元毎日放送報道局長・編成主幹 辻一郎さん
<日本で最初の民放局の1つが新日本放送(現毎日放送)。大阪民放の変遷をたど

る>(時間はいずれも18:30~20;30)
【会場】上田安子服飾専門学校本館(大阪市北区芝田2丁目5―8)
会場地図はhttp://www.ucf.jp/college/access.html
参加費1000円、定員50人(先着順)

●ほんまちサロン
<第3回>12月15日(火)「デパートに見る大阪モダン―百貨店競争と女子
店員養成―」
 昭和の初期、大阪の人々にとって憧れの的であったデパート。地下鉄の開通と
ともにデパート各社の勢力図が変化するなか、各デパートがどのような戦略をと
ったのか。それぞれの女子店員の養成とともに見ていきます。
講師は谷内 正往さん(大阪商業大准教授)
18:30~20:00
会場:おおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5 カネセビル3階)
 参加費1000円(資料代など)定員30人

●ほんまち芸能サロン 上方講談で聴く「真田丸」

 江戸時代から続く話芸「講談」。講談の人気演目「難波戦記」は、大坂の陣で
徳川家康を追い詰めた猛将・真田幸村の英雄譚です。徳川の治世に、なぜ、真田
幸村が英雄的武将として語られるようになったのか。真田幸村と大坂の陣は、ど
のように語り継がれてきたのか。実力派講談師 旭堂南海さんが解説を交えながら
「難波戦記」を語ります。

<第1回>2016年2月16日(火)
難波戦記・発端 「 大坂の陣はココから始まる 」

<第2回>2016年3月1日(火)
  難波戦記・幸村VS家康 「 奇想天外! 衝撃的結末!! 」
いずれも18:30~20:00
会場:おおさかシニアネット
    (大阪市中央区本町3-5-5 カネセビル3階)
入場料:2回通し 2500円(各回1500円、正会員500円)
定員:40人

●うめきたサロン

 梅田でちょっと寄り道して知的な語らいを楽しみませんか
(毎回、ゲストを招き、倉光学長が聞き手になり、楽しいサロンを開きます)

<第3回>「能を楽しむー現代に生きる総合芸術」
ゲスト、河村純子さん(河村能舞台)

2016年2月17日(水)14:00~15:30
会場:大阪ガスエネルギー文化研究所 都市魅力研究室
(大阪市北区大深町3の1 グランフロント大阪ナレッジキャピタルタワーC7
13号、Cタワー玄関のエレベータで7階に上がってください)
参加費 1000円、定員30人(先着順)


●第11回高齢者フォーラム「老いを生きぬくためにーその知恵と工夫ー」

12月7日(月)13:30~16:00
会場 大阪大学中之島センター7階佐治敬三記念講堂
(大阪市北区中之島4-3-53)
プログラム
・「大阪の現実と課題」池田知隆(元毎日新聞論説委員)
・「元気の出る住まいの工夫」馬場昌子(快居の会、一級建築士)
・「筋力とリハビリ」吉中一起(奈良リハビリテーション病院科長)
・「楽しくおいしい食事を」森宏之(ならコープ理事長)
定員200人(先着順)。入場無料
主催 NPO法人おおさかシニアネット、大阪自由大学
申し込みは、おおさかシニアネット(06・6282.7991)

●「東アジアを考える」第Ⅲ期「戦後70年 アジアと日本の現実」

 私たちの周囲には、アジアにルーツを持つ人たちが多く暮らしています。言葉
の壁もあり、その生活はおおむね苦しいものです。しかも「多文化共生」の理想
とは裏腹にまだまだ彼らへの偏見が根強く、戦後70年を迎えた今、不寛容な空
気が漂い始めています。議論もさることながら、まず現実を知ることが大切です。

<第8回>12月9日(水)18:30~20:00
「異国で羽ばたく:中国にルーツをもつ若者たち」
講師 王雁さん(府立高校教諭)劉佳さん(市立中学教諭)
中国にルーツを持つ若者たちの状況について、現場を良く知る先生方にお話しい
ただきます。日本に暮らし、未来を共に担う若者たちの現状と希望と困難を、私
たちも共有したいと思います。

会場:アジア図書館
大阪市東淀川区淡路5-2-17=阪急淡路駅から徒歩3分
電話 06(6321)1839
参加費1000円(資料代など)定員30人
事前に申し込んで下さい。事前申し込みがなくても受け付けますが、座席の数に
制限があります。

●道浦母都子の「短歌塾」

 次回は12月12日(土)14:00~16:00 
上田学園中津校舎「大阪総合デザイン専門学校」〒531-0071 大阪市北区中津1丁目7番21号
(地下鉄・御堂筋線中津駅(5)号出口より 徒歩すぐ、阪急電車中津駅より 徒歩3分)。テキストは「新・百人一首」(文春新書)。参加希望者は、次回の題詠「影」と自由題の計2首を事前に提出してください。

●大阪自由大学「読書カフェ」(毎月1回)

次回は12月12日(土)17:00~18:30、北浜教室(大阪市中央区平
野町2-2-9、ビルサライ701号室)
次回、とりあげるのは安冨歩『満州暴走ー 隠された構造 大豆・満鉄・総力戦 』
(角川新書、2015年6月)

戦後70年の今年の最後に取り上げたのは、1945年に消滅した満洲国について書か
れた本です。著者は経済学者で、現在、東京大学東洋文化研究所教授をされてい
ます。著書に『「満洲国」の金融』(創文社、1997)『「満洲」の成立』(名古
屋大学出版会、2006)があり、そのほか『原発危機と「東大話法」』(明石書店)
など多くの著書があります。本書では、満洲国の成立から消滅までの13年間を歯
止めのきかない暴走と捉え、その「暴走の構造」は現在においても変わらないこ
とを示唆しています。

http://www.kadokawa.co.jp/product/321412000217/

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大阪・自由大学の活動にはどなたもご参加いただけます。大阪の課題に限らず、
いまの日本、世界の動きをみつめながらともに考えていくべきテーマについてご
意見、ご提案をお寄せください。
*大阪自由大学は、会員によって支えられています。正会員(年額1万2000
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できます。(2015年4月1日改定)
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