2019年7月1日月曜日

大阪自由大学通信80号(2019年7月1日)です。

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2019年7月1日             (転載・転送・拡散歓迎)
大阪自由大学(OSAKA FREEDOM UNIVERSITY)通信 80号
                         学長 倉光 弘己
                       http://kansai.main.jp/  
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●特別講演会
☆「新元号『令和』と万葉集」=7月5日(金)18:30~20:30
 講師は奈良大学教授、上野誠さん(国文学)
 新元号「令和」の出典とされている万葉集。それを文学としてだけではなく、考古学や民俗学の視点から読み直しておられる上野教授に語っていただきます。
 会場は上田安子服飾専門学校本館ホール
(大阪市北区芝田2ー5―8、JR大阪駅、阪急梅田駅徒歩約4分) 
 資料代 1000円。定員60人。

●「連続講座「新・大阪学事始」を開講中です。
 これからの大阪をどのように考え、つくりあげていけばいいのでしょうか。私たちは、大阪の歴史、文化をみつめるためにこれまで5年間にわたって連続歴史講座「大阪精神の系譜」(14期、計43回)などを開講してきました。それらを整理し、足元から再度、大阪のビジョンを描いていきたいと思っています。
 主な会場は 淀屋橋マスターズ情報館
(大阪市中央区伏見町4-2-14、WAKITA藤村御堂筋ビル地下1階、地下鉄淀屋橋駅13番出口すぐ)。定員30人、参加費は各回1000円(資料代など)

★7月は「資料に触れて探る『大阪社会運動史』―大正から戦前の昭和期―」
 大阪100年の社会運動史の一次資料数万点を所蔵する大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)の実際の資料を使ってワークショップ形式で読み解きながら大正から戦前の昭和期までの労働者や市民の歴史をたどります。
 解説はエル・ライブラリー館長、谷合佳代子さんと同館特別研究員、黒川伊織さ
ん。
(1)7月1日(月)「造船争議の嘆願書からみる大正時代の労働争議」
(2)7月8日(月)「政治家・弁護士田万清臣コレクションに見る発禁雑誌など」
(3)7月22日(月)「三色旗と映画従業員組合。戦争に向かう中での労働運動」
 いずれも月曜日、14:00~16:00
 会場 大阪産業労働資料館(エル・ライブラリー)=大阪市中央区北浜東3-14府立労働センター(エル・おおさか)4階。定員 各15人 参加費 各1000円

★9月は「巨大古墳の謎―百舌鳥・古市古墳群―」
 大阪初の世界文化遺産登録の見通しとなってきた大山古墳(伝仁徳天皇陵)などの巨大古墳群。5世紀前半に突如登場したこの巨大古墳群は、なぜ大和ではなく河内、和泉に造営されたのでしょうか。古墳に眠るのは誰でしょうか。文献資料と考古学的研究をもとに読み解いていきます。
 講師は柏原市立歴史資料館館長の安村俊史さん。
(1)9月 5日(木)「巨大古墳の世紀―その出現の背景」
(2)9月12日(木)「百舌鳥・古市古墳群の造営―なぜ河内・和泉に集中」
(3)9月26日(木)「倭の五王と大王―巨大古墳に眠るのは誰?」
 開催時間は いずれも18:30~20:00
 会場は上田安子服飾専門学校本館ホール(大阪市北区芝田2ー5―8、JR大阪駅から北へ、阪急梅田駅から西へ徒歩約4分))
 資料代 1000円。定員50人。

●夏の映画講座「篠田正浩と昭和“敗戦以後”」
 「令和」の時代となり、「平成」、さらに「昭和」は日々遠のいていくようです。先の大戦から74年、戦中派として「痛烈」な体験を踏まえ数々の名作を残されてきた篠田正浩監督は米寿を迎えられました。今回は、“敗戦以後”を描いた「瀬戸内少年野球団」「少年時代」「瀬戸内ムーンライト・セレナーデ」を中心に篠田監督の世界を見つめます。
 7月21日(日)13:00~14:30
 会場はシネ・ヌーヴォX(大阪市西区九条1-20-24 TEL 06-6582-1416)
講師は上倉庸敬・大阪大学名誉教授。
定 員30人、参加費(資料代)1000円
*特別協賛
「東京裁判―デジタル修復完全版を見る」
8月10日(土)10:00からの初回上映後、解説。講師は上倉庸敬・大阪大学名誉教授。シネ・ヌーヴォにて(入場料のみ)

●「仮名手本忠臣蔵」の世界 
 7月17日(水)14:00~15:30「夏公演の見どころ解説-早野勘平 自滅への道」
 7月24日(水)14:00~15:30「秋公演の見どころ解説-加古川本蔵 予期せぬ運命」
 会場は、淀屋橋マスターズ情報館。定員30名。参加費 各回1000円。
 講師は、広瀬依子さん(追手門学院大学講師、元「上方芸能」編集長) 
 国立文楽劇場開場35周年を記念して、人形浄瑠璃の三大名作のひとつ「仮名手本忠臣蔵」が、春、夏、秋の3回に分けて、全段上演されます。さまざまな人生が複雑に絡み合う不朽の名作「仮名手本忠臣蔵」の魅力を徹底解説します。

●夏季集中講義「芸術と社会」(3講座 同日開催)
 いまの大阪、日本、世界の動きを、芸術を通して見つめながら、ともに考えていくための講座です。アーティストやキュレーター、研究者など芸術に関わる多様な人材の取り組み、そこから派生するテーマについて学び、受講生とともに議論を拓いていきます。
 8月10日(土)10:45~16:30(昼食休憩あり)
 講師は、木坂葵さん(おおさか創造千島財団 事務局長)、小島剛さん(大阪音楽大学特任准教授、一般社団法人タチョナ代表)、渡邊太さん(鳥取短期大学准教授、NPOレシップ)の3名。全体進行は、中西美穂さん(アーツ・アポリア・コレクティブ共同代表)。
 会場は、おおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5  旧カネセビル3階)。受講料は、各講座1000円(学生500円)、全講座通し券2500円。定員40名。

●スポーツ連続講座「スポーツ近代史余話―その真相を探る(その3)―」
 スポーツは、時代相を色濃く反映して普及しました。それぞれ流れの中で、スポーツはどのように生きながらえたのか。抵抗することもあれば、迎合もした。いろいろな事案を通して、考えて見たいと思います。
 講師は大阪スポーツマンクラブ会長、玉置通夫さん)
 会場はおおさかシニアネット(大阪市中央区本町3-5-5、旧カネセビル 3階 地下鉄本町駅3番出口より徒歩1分)。定員40人、参加費 各回1000円
 開催時間は18:30~20:00

6、7月11日=究極のプロ野球元日大会(昭和20年)
7、9月12日=プロ野球の国民リーグ(昭和22年)
8、10月10日=大阪の公立高校唯一の甲子園優勝(昭和24年
9、11月14日=プロ野球の2リーグ分裂(同)
10、12月12日=高校ラグビーとサッカー大会の分離(昭和36年)

☆協賛企画「大阪スポーツマンクラブ連続講座」
 東京夏季五輪まであと1年。競技日程も発表され、少しずつムードも高まってきました。近代オリンピックの歴史を振り返り、理念や問題点を考えます。
7月4日「古代オリンピックとは」▽11日「近代オリンピックの誕生」▽18日「テレビンピック」。各木曜日各14:00~15:30.
会場は大阪スポーツマンクラブ会議室(大阪・うつぼテニスセンター地下)
参加費は各1000円。
講師は大阪スポーツマンクラブ会長、玉置通夫氏。
申し込みは同クラブ(電06・6441・0975)
e-mail sportsman@wonder.ocn.ne.jp

●木津川計「1人語り劇場」3連続公演

 文藝作品を美しい言葉で読むのが「朗読」。無本で語るのが「語り」。木津川計の一人語り劇場は、ときには作品を解釈し、批評しながら一人で芝居や映画を語ります。

10月3日「浦島太郎」
11月7日「はなれ瞽女おりん」
12月5日「『番町皿屋敷』異聞」(予定)
いずれも各木曜日、18:30~20:00
会場:上田安子服飾専門学校本館ホール
(大阪市北区芝田2-5-8、JR大阪駅、阪急梅田駅から徒歩4分)
定員:60人。参加費は各1000円

●「道浦母都子の短歌塾」

 隔月土曜日開催。次回は8月10日(土)14:00~16:00
上田学園中津校舎(大阪総合デザイン専門学校)
(大阪市北区中津1-7-21。地下鉄・御堂筋線中津駅(5)号出口より徒歩すぐ、阪急電車中津駅より 徒歩3分)
参加費は2000円。参加希望者は事務局にご連絡ください。
参加される方は、次回は題詠「セミ(蝉)」と自由詠1首の計2首を事前に提出してください。次回に取り上げる歌人は「小島ゆかり」です。
原則 偶数月の第2土曜日に開催します。

●読書カフェ(案内人、三室勇さん)
2019年7月20日(土)17:00~18:30 北浜教室

次回の読書カフェは、鎌田浩毅『富士山噴火と南海トラフ 海を揺さぶる陸のマグマ』(講談社ブルーバックス、2019年5月刊、1000円+税)をとりあげます。

大阪自由大学の講座でも「地震の日本史」が取り上げられましたが、南海トラフ地震は、今後30年の間に70~80%の確率で起こると予想されています。火山学者の著者は2011年の東日本大地震により富士山噴火はスタンバイ状態になっており、南海トラフ地震が引き金になって噴火が起こる可能性があると予測しています。富士山噴火は日本列島を東と西に分断する事態を招きかねません。地殻変動という地球の生理、そのメカニズムを理解し、その対策に衆知を集めて考えておく必要があります。

(出版社紹介文)
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震は、富士山の様相をも決定的に変えてしまった。津波や原発事故に人々の目が奪われているか、ある重大な異変が富士山で生じた可能性に、火山学者たちはひそかに青ざめた。いまや富士山は、いつ噴火してもおかしくない「スタンバイ態勢」に入ってしまったのだ。
 2030年代の発生が予想される次の南海トラフ巨大地震に「令和の大噴火」が連動すれば、西日本が壊滅的な打撃を受けた直後に首都圏の機能が停止し、国家的な危機に陥るおそれがある。
私たちはこれにどう備えればよいのか?
『富士山噴火』(2007年)を著した火山学の第一人者が、2011年以降の富士山の大変動を大幅加筆、巨大地震と巨大噴火の国でいかに生きるかについて、渾身の提言!

●連続講座「東アジアを考える」
 7月の「東アジアを考える」は休講します。2019年は1月の「徴用請工判決とは何か(岡本朝也さん)」に始まり、2月「〝ともに生きる〟を求めて(金光敏さん)」5月「中国帰国者センターの現状と展望(長山瑛子さん)」6月「多様化、最前線─釜ヶ崎(水野阿修羅さん)」と、歴史を振り返りつつ、直面する問題にこつこつと取り組むゲストからお話を聞いてきました。後半もひきつづき、足元から東アジアのこれからを考える講座を企画予定。乞うご期待!

●ソーシャルビジネスラボ
 大阪自由大学はソーシャルビジネスラボに挑戦します。ソーシャルビジネスラボは、社会貢献につながるビジネスを目指すみんなが集まるコミュニティです。新しい時代を切り開く若い人たちと社会経験が豊富な高齢者の世代交流の場であり、さまざまな知的交配を繰り広げていきたいと願っています。

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 大阪・自由大学の活動にはどなたもご参加いただけます。大阪の課題に限らず、いまの日本、世界の動きをみつめながらともに考えていくべきテーマについてご意見、ご提案をお寄せください。

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