2023年2月19日日曜日

読書カフェ「ウクライナ戦争」(小泉悠著、ちくま新書)2023年2月18日をアップしました。

読書カフェ「ウクライナ戦争」(小泉悠著、ちくま新書)
をアップしました。
案内人、三室勇さん
2023年2月18日@大阪自由大学

 
●プーチンの野望とはいったい何か?
●戦場でいま何が起きているのか?
●核兵器使用の可能性は?
●第3次世界大戦はあり得るのか?
●いつ、どうしたら終わるのか?

歴史的事件の全貌を読み解く。小泉悠、待望の書き下ろし!


2022年2月24日、ロシアがウクライナに侵攻し、第二次世界大戦以降最大規模の戦争が始まった。国際世論の非難を浴びながらも、かたくなに「特別軍事作戦」を続けるプーチン、国内にとどまりNATO諸国の支援を受けて徹底抗戦を続けるゼレンシキー。そもそもこの戦争はなぜ始まり、戦場では一体何が起きているのか? 数多くのメディアに出演し、抜群の人気と信頼を誇る軍事研究者が、世界を一変させた歴史的事件の全貌を伝える待望の書き下ろし。

「大戦争は決して歴史の彼方になど過ぎ去っていなかった、というのが今回の戦争の教えるところであろう。テクノロジーの進化や社会の変化によって闘争の方法は様々に「拡張」していく。だが、それは大規模な軍隊同士の暴力闘争という、最も古典的な闘争形態が消えて無くなることを意味していたわけではなかった。」(本文より)


はじめに
「世界の終わり」を待っていた場所で/舞い戻ってきた大戦争/本書の問いと構成/一当事者としての視点/若干の補足

第1章 2021年春の軍事的危機 2021年1月〜5 月
 1 バイデン政権成立後の米露関係
集結するロシア軍/あっけない幕切れ/トランプ退場に神経を尖らせるロシア/牽制は効いたか?/ウクライナ・ゲート/ナヴァリヌィ・ファクター
 2 ゼレンシキー政権との関係
コメディアンvsスパイ/シュタインマイヤー方式をめぐって/窮地に立たされるゼレンシキー/メドヴェチュークの政界復帰/ゼレンシキーの焦り

第2章 開戦前夜 2021年9月〜2022年2月21日
 1 終わり、そして続き
ロシア軍の再集結/高まる緊張/米国の「情報攻勢」とロシアの「外交攻勢」
 2 プーチンの野望
グラデーション状の勢力圏/「ロシア人とウクライナ人の歴史的一体性について」/歴史、主権、「パートナーシップ」/プーチン論文をどう読むか
 3 整った侵攻準備
公開情報が暴くロシア軍の動き/ベラルーシが前線基地に/非核と中立も放棄
 4 プーチンのジェットコースター
迷う二人の筆者/プーチンの「ハラショー」/「虐殺」発言と膨れあがるロシア軍/針の筵に座らされるラヴロフ/パワハラ会議

第3章 「特別軍事作戦」 2022年2月24日〜7 月
 1 失敗した短期決戦の目論見
斬首作戦/ロシアが張り巡らせた秘密ネットワーク/「特別軍事作戦」とは何なのか/逃げ出す内通者たち/高慢と偏見/「死ななかった」ゼレンシキー
 2 ウクライナの抵抗
持ち堪えるウクライナ軍/「聖ジャヴェリン」の加護の下で/ウクライナの「三位一体」/全力を出せないロシア軍
 3 撤退と停戦
ロシア軍のキーウ撤退/会議は踊る/西側の大規模軍事援助/振り出しに戻った停戦交渉/ブチャ
 4 東部をめぐる攻防
ロシアによる核の威嚇/「武器が足りない!」/マリウポリの陥落とルハンシクの完全制圧/ロシア軍の成功要因

第4章 転機を迎える第二次ロシア・ウクライナ戦争 2022年8月〜
 1 綻びるロシアの戦争指導
軍への不信を強めるプーチン/将軍たちの失脚/情報機関との軋轢
 2 ウクライナの巻き返し
HIMARSがもたらしたロシアの攻勢限界/ウクライナが与えられるものと与えられないもの/主導権はついにウクライナへ
 3 動員をめぐって
「我々はまだ何一つ本気を出していない」/プーチンの「ヴァイ……」/ロシアの動員態勢/総動員は本当にできるのか/それでも総動員を発令できないプーチン/部分動員へ
 4 核使用の可能性
核兵器の使用という賭け/エスカレーション抑止は機能するか/核のメッセージング/効かなかった非核エスカレーション抑止

第5章 この戦争をどう理解するか
 1 新しい戦争?
テクノロジーが変えるもの、変えないもの/ Enabler とEnabled /ハイブリッド戦争 ―「戦場の外部」をめぐる戦い/ロシアの「ハイブリッドな戦争」とウクライナの「ハイブリッド戦争」
 2 ロシアの軍事理論から見た今次戦争
「新型戦争」/「新世代戦争」/プーチン少年の破れた夢/限定全体戦争?
 3 プーチンの主張を検証する
ウクライナは「ネオナチ国家」か/根拠の薄い大量破壊兵器開発説/ロシアはなぜ北欧を攻撃しないのか/プーチンの野望説とその限界

おわりに
「古い戦争」としての第二次ロシア・ウクライナ戦争/逃れられない核の呪縛/主体的な議論の必要性
あとがき ―小さな名前のために

2023年2月1日水曜日

大阪自由大学通信102号です。

 

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2023年2月1日           (転載・転送・拡散歓迎)

大阪自由大学(OSAKA FREEDOM UNIVERSITY)通信 102号

 

         参加申し込みは 電話050-5583-7403

e-mail: kansaiforum@gmail.com

URL: http://kansai.main.jp/

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●映画塾「映画に笑いが溢れていた!」

  映画を観る楽しさをいつしか忘れてしまってはいないだろうか? 日本が高度経済成 長に向かっていた1960年代、映画館には笑いが溢れていた。コロナ禍や物価上昇でなにかとうっとおしいいま、気分が晴れるような「娯楽」としての映画の魅力について考え てみたい。(*映画を全編上映はいたしません。)

 第1回=2月7日(火)『社長道中記』(松林宗恵監督、1961

 森繁久彌、加東大介、小林桂樹、三木のり平、久慈あさみ、浜美枝、新珠三千代…

 第2回=2月21日(火)『喜劇 駅前飯店』(久松静児監督、1962

 森繁久彌、フランキー堺、伴淳三郎、三木のり平、柳家金語楼、淡路恵子、池内淳子… 第3回=3月7日(火)『ニッポン無責任時代』(古澤憲吾監督、1962

 植木等、ハナ肇、谷啓、由利徹、団令子、重山規子、田崎潤、松村達雄

 いずれも14001600

 講師は上倉庸敬さん(大阪大学名誉教授)

 会場 大阪淀屋橋、中楽坊情報館。

(大阪市中央区伏見町4-2-14 WAKITA藤村御堂筋ビル 

 地下1階/大阪メトロ「淀屋橋駅」13番出口を出て南側すぐのビル)

 定員20人。各回1000

 

●新・大阪学事始「なにわ古代史5」

 南河内・太子町の叡福寺北古墳「聖徳太子墓の謎―なぜ太子廟は河内にあるのかー」

南河内・太子町の叡福寺境内にある叡福寺北古墳は聖徳太子の墓とされている。なぜ飛鳥・斑鳩でなく河内に太子墓があるのだろうか。墓は「三骨一廟」といわれ石室には三基の棺が納められているという。残り二基の被葬者は誰だろうか。一帯は「王陵の谷」と呼ばれ,四人の天皇陵などが点在する。戦後には周辺の寺から太子の墓に使われたとみられる漆で塗り固めた棺の断片が見つかった。太子没後約1400年。謎を探ります。

講師 柏原市立歴史資料館館長  安村俊史さん

3月13日(月) 14:00~15:30

会場:大阪市中央公会堂大会議室(地下1階)

(大阪市北区中之島1-127

  定員40人、参加費1000円(資料費など)

 

●近現代史講演会

 司馬遼太郎生誕100年「日本の近現代を問い直すー『坂の上の雲』を中心にー」

  安全保障、軍備増強への論議が高まっています。日本の近現代史をめぐる司馬遼太郎さんの問いかけを現代的な視点から考えてみたい。

 4月13日(木)14001530、大阪市総合生涯学習センター

 講師は原田敬一さん(佛教大学名誉教授)

 定員40人、参加費1000

 

●スポーツ連続講座「スポーツ近代史余話-その真相を探る(その6)」

 第1回=2月9日「ジム・ソープ事件(五輪とアマチュアリズム)」

 第2回=3月9日「プロ野球の満州リーグ(唯一の海外試合)」

 第3回=4月13日「なぜ雷電は横綱にならなかったのか」

 (年間プログラムはホームページをご覧ください)

 講師は大阪スポーツマンクラブ会長、玉置通夫さん)

 開催時間は木曜日18302000

 会場はおおさかシニアネット(大阪市中央区本町355、セントピア御堂

 筋本町(旧カネセビル)2階 地下鉄本町駅3番出口より徒歩1分)。

 定員20人、参加費各回1000

 

●まちあるき企画 船場シリーズ第2回「西船場を歩く (四ツ橋筋~なにわ筋)」 

  秋の北船場を歩き、大好評を博したまち歩き企画の第2弾です。土佐堀から京町堀の 近代建築や、昭和のなごりの街並み、現代の高層建築物との狭間を解説しながら回ります。天候不順の場合は、屋内でスライドを使用したガイドに変更となります。

  主な解説箇所(建物内見学はありません)

 大阪倶楽部、三井住友銀行大阪本店、大同生命ビル、山内ビル、日本基督教団大阪教会 、金光教玉水教会、大阪ガスビルなど

 

 開催日時:2023年3月25日(土)10001230

 集合場所:中楽坊情報館

 (大阪市中央区伏見町4-2-14 WAKITA藤村御堂筋ビル 地下1階)

 講師:瀬古博之さん(中楽坊情報館館長)

 定員15人、参加費1000

●道浦短歌塾

 次回は2023年2月25日(土)1400からオンラインで開きます。

 講師は、道浦母都子さん(歌人)

 自由詠5首をメールでお送りください。

 参加者には開催日前日までにオンライン参加用のアドレス、歌会資料(作品一覧)をメールで送ります。締め切りは2月22日まで。

 会費は年間5000円(各回参加は無料)、ゲスト参加の場合は11000円。

 振込要領などの問い合わせは下記のメールアドレスにお送りください。

 michiuratanka@gmail.com

 

読書カフェ(ZOOMによるオンライン開催)

 次回の読書カフェは、2023年2月18日(土)1700からZOOMで行います。

取り上げる本は、小泉悠『ウクライナ戦争』(ちくま新書、202212月)です。

 ウクライナ戦争は終わりのみえないまま、今日に至っています。日々、流されるニュースに、ますます分からなさが募る、そんな思いがあります。そこで、この戦争の解説者として、おなじみの小泉悠さんの本書を読んでみたいと思います。

〇参加方法

 kansaiforum@gmail.com まで、メールで

「読書カフェ〇月〇日」zoom参加希望と記載の上、開催前日までにお申し込みください。 参加費500円。詳細はメールでご連絡します。

 

●講座「東アジアを考える」

 企画中です。

 

 

 

*これまでの講座内容は大阪自由大学チャンネルにアップしています。自由にご覧ください。

https://www.youtube.com/channel/UCRve3OyXKISWOmERgWNlGCw/videos

近日中に公開したのは下記のとおりです。

 

●公開講演会「チャップリンとヒトラー、そして現代」

 講師は大野裕之さん(日本チャップリン協会会長)

https://www.youtube.com/watch?v=TiYuJa-DkrY

●読書カフェ

「自民党の統一教会汚染 追跡3000日」

https://www.youtube.com/watch?v=GtHqkojZ-WY

「日本がウクライナになる日」

https://www.youtube.com/watch?v=cOBog6JOTF8&t=60s

●公開講座「与謝野晶子の歌をよむ」

講師 田口道昭さん(立命館大学教授)

https://www.youtube.com/watch?v=oN-6RClodSk&t=76s

●公開講座「言葉のちから」

講師 永田和宏さん(歌人、JT生命誌研究館館長)

https://www.youtube.com/watch?v=sFWx3eHTzlk&t=31s

 

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 大阪自由大学の活動にはどなたもご参加いただけます。大阪の課題に限らず、いまの日本、世界の動きをみつめながらともに考えていくべきテーマについてご意見、ご提案をお寄せください。

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大阪自由大学事務局

大阪市中央区平野町2-2-9 ビルサライ701号(〒541-0046

                   発行責任者 池田 知隆

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新・大阪学事始「小林一三のスポーツ戦略」(高木應光さん)をアップしました。

 

新・大阪学事始「小林一三のスポーツ戦略」(高木應光さん)をアップしました。

「小林一三のスポーツ戦略」レジメつき2023年1月31日
新大阪学事始 大阪自由大学主催 講師 高木 應光さん(日本ラグビー学会理事、NPO神戸外国人居留地研究会) レジメは http://kansai.main.jp/swfu/d/takagi20...  阪急東宝グループの創業者小林一三は、鉄道を中心とした都市開発、流通事業、 観光事業などを進め、私鉄経営モデルの原型を独自に作り上げた。同時に高校(旧 ・中等学校)野球大会やプロ野球の創設にもかかわり、多彩なスポーツ戦略を展 開している。その発想と事業展開からいま、何を学べるのか、考える。