大阪自由大学「東アジアを考える」特別講演会
☆「海の回廊、<海峡>からアジアの多様性を考える」
4月16日14:00~15:30
マラッカ海峡はアジア諸地域を世界に結ぶ物流・人流の大動脈です。この海峡に浮かぶペナン島は30余の民族が共存する「小世界」です。この小島の100年から21世紀アジアの共存の姿を展望します。
講師は重松伸司さん(立教大学アジア地域研究所特任研究員)
会場は 淀屋橋マスターズ情報館
レジメから
キーワード
自然生態系/社会経済/文化宗教/海峡/東南アジア/モンスーン/マラッカ海峡/居留地/ペナン/多民族(multi-ethnic)/華僑・インド商人・南洋商会/
マラッカ海峡の19世紀
海峡再考
・日本の海峡/世界の海峡/
・世界の大動脈マラッカ海峡/
・海峡と海民/海賊法/マラッカ海峡は海賊の巣か?
東南アジアの海峡一生態圏と海洋のチャンネルから
・モンスーンという自然生態/「風と潮目」をよむ/
・海峡世界に到来する人々/
・西欧海洋帝国vsアジア海民集団/
ペナン島からアジアを眺める
・「ビンロウジ」の島/
・大英帝国の「居留地・ペナン」/
・マレー人村(カンポン)→華僑集団→インド系海洋商人
カオスの街、ジョージタクン
・エスニック毎の居留域/ェスニック毎の職能分布・エスニック毎の海洋交易圏/対立・連携・競合/
ジョージタクンの多様な社会、多様な文化
・出身地・ことば・宗教・職能から「多様性」を考える/
・福建・広東・客家・潮州・海南・・・/タミル・べンガーリー・グジャラート・マラッカイヤール・・・/ヒンドウー・ムスリム/儒教・道教・仏教・・
イスラーム(アラブ・マレー・インド・ベルシア・・・) /カトリック・プロテスタント・国教会・・・/
ジョージタクンはどのように「統治」されたか
・「カピタン」という頭目/
・「会党」と「械闘」→「放置」から「法治」へ
・大英帝国による統治強化/孫文出現/帝国支配から民族主義へ
参考
本講演に関連する報告など
『マラッカ海峡物語ーベナン島から見る多民族共生の歴史ー』集英社新書、2019.3.
『マドラス物語ー海道のインド文化誌ー』中公新書、1993.6
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