
第7期「近代メディアの群像」
「商都」は新聞王国でもありました。明治から昭和にかけて活動した個性的なジャーナリストを取り上げていきます。
第2回=3月12日(木)18・30~20・30
「路地裏の探訪記者・村嶋歸之~大正・昭和の社会報告~」と題して、桃山学院大非常勤講師 木村和世さんに、大阪毎日新聞に民衆への共感と愛情で底辺ルポを書き続けた記者、村嶋歸之の生涯とその時代に語っていただきました。
会場には、村嶋の親戚の方も参加され、「子どものころにあった村嶋は、いつもおもしろい話をしてくれました」と語っていた。
参加者の感想から
・労働運動と新聞社の蜜月時代とは、驚きであった。それは社会背景(世の中の流れ)との関係か。新聞社の役割とはなにか。弱者の代弁者の立場か、読者拡大策か。
・本山彦一の販売戦略とはいえ、社会の底辺に視点をあてた村嶋のルポは、大阪の労働習慣や商習慣に一石を投じ、人々を目覚めさせる大きな助けになったのだということがわかり、歴史の溝に埋もれそうになっている村嶋の掘り起こしは重要だとおもいました。
・いままで知らなかった村嶋のことが、当時の労働運動、社会状況のなかで理解することができた。いまははやらないような労働運動が実はこれからの社会改革にはやはり必要なんだろうと思う。
・家族のことや社会背景など、丁寧に説明していただき、わかりやすかった。ですが、時間の限りがあったので、もっと仕事の話のほうに力点を置いてもらうほうがよかった。
・あまり知られていない人でしたので、お話を聞いていろいろわかり、イメージが膨らみました。
・現在社会でも発言などをセーブされることが多いマスコミの一社員が、自分の思うままに一時期活動した村嶋のような人物が、ふたたび毎日新聞の一員としていまよみがって活動してほしいと思った。
・大阪が我が国の労働運動に関して重要な役割を果たしていたことを知りました。
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