第7期「近代メディアの群像」
第1回>2014年2月7日(土)14・30~16・30
「宮武外骨のなにわ的反骨精神~過激と愛嬌の『滑稽新聞』~」
講師 フリーライター 砂古口早苗さん
=明治・大正の大阪を舞台に権力者をおちょくり続けた外骨の真骨頂とは。
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参加したみなさんの感想から
・宮武外骨さんについて知らなかったので、今後、いろいろと調べていこうときっかけになりました。絵かきの黒ぼうさんについて絵葉書をあらかた探してみたい。
・明治から昭和の激動の時代を反権力主義を貫いたジャーナリストが存在したことに感銘をうけました。(ユーモア精神があるのがすばらしい)
・外骨の権力を面白、おかしく風刺するセンスこそいまの時代に必要なものであると思いました。また当時の世相といまの状況がよく似ているのも発見しました。
・宮武外骨の思想やいきざまをわかりやすく教えてくださり、よかったです。
・宮武外骨の「愛嬌あふれる人となり」がパトロンや周囲の人々を引き寄せたこと、反骨をジャーナリズムに具体的に生かしたこと、またアイデアとセンスあふれる表現、この人間性に裏打ちされた代表「滑稽新聞」が大阪で受けた理由が理解できた。
・私の92歳になる父が「父(私の祖父)から、滑稽新聞はめちゃめちゃおもしろかったでえ、と伝え聞いた」と今でも話してくれます。
・今、この時期、時節、風潮だからこそ宮武外骨のような反骨精神が必要だと思う。
・宮武外骨を初めて知りました。ユーモアあふれた粋人の言論人だったようですね。今だったら(安倍政権)とうてい許されざるヒトか? 滑稽新聞おイラストがとてもよい、権力者に対しての徹底した明るい批判主義に拍手。
・明治の時代の空気が伝わった。風刺画の本質がわかった。政府の秘密とかはまさに現代にも当てはまることだと思えた。
・外骨のイタコ。砂古口さんの語り口が素人ぽくて、飽きなかった。その分、歯に衣しない人物評価もおもしろかった(平賀源内など)。
納得した部分。
外骨の人物、人格像→批判+変容+多様性(遊びすぎ)
ジャーナリスト精神(人との出会いのなかで育まれた。
大阪の土壌が滑稽新聞を熱狂的に受け入れた。
いまの世相では、”一極集中は衰退に向かう”が同感。
「父が滑稽新聞の発行人で、子供の頃に宮武外骨さんと会いました」と語る参加者の一人、三好淳雄さん。
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