第9回
12月14日午後2時半から、キャンパスポート大阪
「わが父、秋田實の背中

上方漫才育ての親と呼ばれる秋田實。エンタツとの出会いから「知らん間に漫才作者になっていた」という。戦時中は、兵士に送る「読む漫才」本を書き綴っていた。8年前、その作品の束を見出して「戦争と漫才」のタイトルで復刻した長女が、半世紀にわたって笑いをひねり続けた「父の背中」を語る。
<講師> 藤田富美恵(ふじた・ふみえ)
1938年、秋田實(本名、林廣次)の長女として大阪市内で生まれる。童話作家。「婦人と暮し童話大賞」「カネボウ・ミセス童話大賞」各受賞(1988年)。父、秋田實を描いた「父の背中」(潮出版)で潮賞ノンフィクション部門を受賞(89年)。
参加者の感想から
・戦時体制に突入した暗い時代背景を時系列的に父親、秋田實の目線で分かりやす
く、具体的に作品に触れながらの話しで立体的に理解できた。深刻なテーマをユーモ
アと

駄じゃれを通して表現した叡知に感銘を受けました。
・戦局を笑いにした大阪人的気質を感じた。
・戦後の秋田實しか知らなかったのですが、今日の話で、それ以前の氏の御苦労を知
り、辞世の句の意味が理解できました。
(参考・「渡り来て うき世の橋を 眺むれば さても危うく 過ぎしものかな」)
・戦前の時代もよく分かる貴重な話を聞かせていただいた。
・戦前の漫才を作られた人柄がしのばれ、民衆が楽しめるよう努力された気持ちは今
も継がれていると思います。
・娘さんならではの話が聞けて楽しかった。
・十代のころ、朝日放送の「漫才教室」を聞いていた。秋田實の声が耳に残ってい
る。光晴・夢若の司会でした。
・話は興味深く、戦争中の生活もよくわかった。
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